index< 日誌 < aj情緒 < 24b-30情緒D 「記憶の痕跡」p7 |
ここでいうところの「情緒」とは、自分の外からの刺激に対して、自分の中の感覚とその感じ方といったものが、数百数千年に及ぶ反復継続の中で蓄積されていって、それ自体がいつの間にか自分自身の肉体の営みと、生理の作用の特性を生み出しているということである。 これが自分自身の情緒と生理の土台を成しているということである。そしてこれがまた、自分の中の情緒の傾向と指向性を特徴づけているのである。それ自体で一つの自律した感覚と生理の世界を作り出したということである。 それ自体が、自律した傾向と特性を備えるに至ったということである。そうやって自己と他者が自分の中で識別されていって、自分で自分を意識し始めたということである。 |