index< 日誌 < aj情緒 < 24b-31 「情緒の生理」p3 |
だれにも気づかれず、自分でも気づかず知らないままで、それ自体で完結し、他の世界と区別される境界を持った、一つの秩序と必然性の領域を生み出しているのである。歴史の中で無限に繰り返される同じことの繰り返しが、それ自体で一つの必然性を持つようになったのである。 そしてこの「くり返される」ということが、歴史上での継続性を意味していて、それ自体が歴史上の存在なのである。もしもそれが「くり返される」ことがなければ、それが歴史上の存在に成り得ず、瞬間的で一時的な偶然の出来事に過ぎないのである。 予見も予測も出来ないものを必然とは言わないのである。だからまた、この「くり返される」ということ自体が、自己の特性と傾向を含んでいて、それ自体が自己の秩序と原理であり、自己の必然性なのである。 |