index< 日誌 < au錯覚 < 24b-34「概念」p5

3、境界。


あるいは、私たちにとっての「もの」という存在はどうだろう。「もの」とは、「もの」とそうでないものとの区別であって、その境界面のことであって、そしてその、外部と内部とが区別される領域の存在が示唆されている。

しかし実際には、この区別自体も見方によっては、かなり曖昧なのである。揺らぎ、ぼやけて、出たり入ったり混沌としていて、さらにこの境界面自体が、人間の見る都合や事情によって様々に変わるからである。

移ろい、揺らぎ、変異したり、乗り移ったり、入れ替わったりもしている。そして、この「もの」とものとの間、「もの」とそうでないものとの間の境界といったものが、限りなく曖昧なのである。

戻る。                続く。


index< 日誌  au錯覚 < 24b-34「概念」p5

2018-0710-0715