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離れて巨視的に見ると、たしかに「もの」として見えているのであるが、それを限りなく接近していって、その「もの」とものの間に入って行って見ると、もはや境界などどこにも存在しないのである。 際限なく限りなく接近して行って、自分が「もの」とものの間の一部分になるまで接近してしまうと、もはや「もの」の境界などどこにも感じられない。自分が「もの」またはその間の一部分になってしまっている。 そうした世界では自分と他のものとの識別は不可のである。なぜなら、自分自身がそうした「他のもの」の一部分になっているからである。 |