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私たちが、自分の真上の垂直方向に見ている空というのは、地球から宇宙空間へ出る最短距離であって、その先に見えるのは真っ黒な何もない、暗黒の世界なのである。 その黒がほんの少し混じって出来た、そうした青色。これが私たちが真上に見上げている空の色なのである。だから、ほんの少し黒色が混じった空の色は、どことなく言い知れぬ威圧みたいなものを感じてしまうのである。 そこには、もともと何もなく、むしろ見たり気にしたりしてはならないところなのだと思ってしまうのである。 それに真上を見上げるのは疲れるし、首が痛い。やはり特別の場合にしか見る機会がないのである。何気なくいつも見ているような、そんな色には成れない色なのである。 |