index< 日誌 < au錯覚 aw色< 24b-42思い込み⑦ 「みずいろ②」p9 |
青色に比べれば、白の混じった薄い青色=水色は素晴らしい。地平線上にあって、いつでもたいてい目に入ってくるし、また、見ているだけで楽しく嬉しくなってくる。 水色、すなわちシロ色の混じった、限りなくシロ色に近い水色というのは、地平線から中空くらいまでの空の色であって、自分でも気づかないまま、ほんの少し見上げているのである。このほんの少しが良いのである。 自分が生きている現実から、ほんの少し遠くの世界を見ているのである。そしてそれが空気の白さでほんの少しかすんで見える。まるでそれを見る者をいざない誘うように。 まるで自分にも届く世界であるかのように思えてくるのである。それは遠くにかすんで見える地上の世界なのである。それは現実なのである。 |