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3、水色。


青色に比べれば、白の混じった薄い青色=水色は素晴らしい。地平線上にあって、いつでもたいてい目に入ってくるし、また、見ているだけで楽しく嬉しくなってくる。

水色、すなわちシロ色の混じった、限りなくシロ色に近い水色というのは、地平線から中空くらいまでの空の色であって、自分でも気づかないまま、ほんの少し見上げているのである。このほんの少しが良いのである。

自分が生きている現実から、ほんの少し遠くの世界を見ているのである。そしてそれが空気の白さでほんの少しかすんで見える。まるでそれを見る者をいざない誘うように。

まるで自分にも届く世界であるかのように思えてくるのである。それは遠くにかすんで見える地上の世界なのである。それは現実なのである。

戻る。                続く。


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2018-0719-0725