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あるいは、それを水色という印象として保存していて、そしてこれを伝えているのである。水色という簡略化された記号として、肉体の中に残してきたのである。ずっと大昔の、自分か生まれる前からそうなのである。 つまり、この水色という記号によって、それに伴う意味や理由、そして経験や記憶といったものが浮かび上がって来ているのである。 それはもちろん、意識されたものではなくて、無意識の情緒の表出、またはそのサインとして現れているのである。そしてその上に、このような情緒に包まれて、その中で感情や意識というのが芽生え、そして自覚されてきているのである。 意識とは、カタチなき無意識の世界が、何らかのカタチやイメージとなって自覚されてきたものである。そして、この無意識の世界とは、カタチなき情緒の世界であって、意識からも外の自然環境からも切り離された、それだけで自律し完結した自分だけの世界なのである。 |