index< 日誌 <s設定 au錯覚< 24b-46思い込みI 「存在の原因」p7 |
そういう訳で、そもそも始まりなどといったものがないのであって、気がついたら、いつの間にかそうなっていて、そしてそれに気づき、意識し、目覚め、そしてそれをより完成された意図と理由を持ったものに仕上げていた、ということなのである。 そうするしかなく、そうした道だけが自分たちに開いていて、それが残された唯一の方法だったのである。他にどうすることも出来なかったのである。他の方法というのが閉じていて、そうするしかなかったのである。 そして、これをもって変異とか進化と言っているのである。しかし実のところ、そんな大した話しではなくて、ただそうするしかなかった、または、そうなってしまった、ということなのである。 そしてそれ以外の者は適応できずに消えて行った、ということなのである。それが自分の生き方というものであって、そうやって、自分を尽くして全うしたのである。自分が自分であり続けたのである。 これは落伍者などではなく、ただそれが本人にとっての個性であり、オリジナリティーだったのである。このようにして自らのアイデンティティーを全うしたのである。 |