index< 日誌 s設定 au錯覚< 24b-46思い込みI 「存在の原因」p7

5、下地。


いま現実に存在していること自体が、すなわち、それ以外の生き方やシステムでは存在し得なかったことを物語っている。また、そうした生き方やシステムといったものが消滅し、失われ、消えていったことを暗示しているのである。

また、これを言い換えると、このような種々様々な無限の試行錯誤の結果として、現在というのが成り立っている、ということなのである。あるいは、このような新旧のバランスの上で、このような無限の試行錯誤のバランスの中でのみ、現在というのが成り立っているのである。

それらは見えず、気づかず、忘れられてはいるが、常に私たちの歴史の前後に、そしてまた、社会や個人の生き方や存在に付きまとって離れることのない下地となっているのである。

戻る。                続く。


index< 日誌 s設定 au錯覚< 24b-46思い込みI 「存在の原因」p7

2018-0719-0725