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3、入れ替わる。


そして、そうしたことが、本来、当初に持っていたのとは別の意味を持つようになっているのである。同一種の、定められた同一の身体構造の下で繰り返される、生存のための生き方や、その方法といったものが、少しずつではあるが変化して行くのである。人間の肉体のカタチと形質は何ら変わらないにも係わらず、そうなのである。

そして、それが本来持っていたところの理由や意味といったものが忘れられ、失われ、替わりにそれとは別の意味や理由を獲得して行く。そうして気が付くと、いつしか自分というのが、それまでとは別の者になっているのである。自分の中で、自分が入れ替わっているのである。カタチは同じなのに、中身がどこか違うのである。

戻る。                続く。


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2018-0725-0811