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自分というのが、自分と自分たちに対して自律しているのである。自分の中で、自分の考えを持った人間として他人と区別されていて、そうした意味で自律しているということである。そして、他人と区別される自分というのを意識しているのである。 自分は自分なのであって、外の「自分たち」に対して異議申立てしているのである。そして同時にまた、そうした「自分たち」の中にいる現実の自分に対しても拒絶しているのである。現実の自分の存在に対して激しく抵抗しているのである。 それは自分の個性であり、固有の独自性なのである。それは誰からも侵されてはならない自分の根源であって、自己の存在の必然性なのである。そしてこれこそがプライバシーであり、誰からも干渉されてはならない自己の人権なのである。 |