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同じことが永遠に繰り返される。それは変化のない世界であって、なにも変わらず、変わってもならず、変わらないということが条件であり前提とされる世界である。そうやってこの世界が成り立ち、維持され、継続されているのである。 変化がないというのは時間の概念が成り立たない、または、歴史というのが存在しない、そうした時間が止まったような世界である。時間が感じられることもなく、歴史が存在しない世界というのは、そこで生きる人々にとって見れば、自らの目的や目指すところがない世界、そしてまた、自分が生きているという理由の存在しない世界である。 そうした何も変わらず、変わり得ず、また、変わってもならない世界なのである。しかし、実際のところ現実の世界というのは変化する。変化するというのが現実の世界なのである。だからまた、幾多の文明が発生しては衰退し消えて行ったのである。 |