| index＜ 日誌 ＜ s設定 ＜ 24b-85闇の中から① 「主体」p7 |
| もちろん、何も起こらない？ そんなことはない、たいてい起こる。それを生業にしている人間のクズもたくさん居るのである。そうやって生きて行くしかない人間、そうした世間から吐き出された人間もたくさんいるのである。 戦争中に外地で戦った軍隊はどうだろう。敗走し補給を絶たれ群盗と化した軍隊はどうだろう。どんなことでもする。しなければ死ぬ以外にない。やはり人間はオオカミではないか。オオカミでなくなるのは、だれか見ている場合だけである。 だれも見ておらず、人知れず、気づかれず、バレることもない。バレたところで、だれがやったか分からない、知りようがない、そして何よりも誰も助けに来てくれない。ならば、どんなことをしてもよいではないか。 |