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すがたカタチなき、何ら物理的実体を持たない存在など、現実の世界にないのである。それは空想にも、幻覚にも、錯覚にもならない、それ以前の何もない、何も存在しない世界なのである。 たとえ空想や幻覚と言えども、それが感じられること自体が、何かしらの現実の出来事やその存在がキッカケになっているのである。だからまた、このような空想の元になる姿カタチといったものが、どうしても必要なのである。 情緒の精神といったものは、もともと観念的で空想的なものであって、人間が作り出した非現実的な観念と空想の世界である。だから、それが現実のものと感じられるというのは、それが、現実に存在する出来事や経験と結び付いているからなのである。 |