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3、幻覚。

見知らぬ、もう一人の得体の知れない自分が、いつもどこかで自分を見つめている、そう思えてくるのである。そして、この得体の知れないもう一人の自分こそが、本能的な直感が暗示する祖先のタマシイとでもいったものなのである。いまはどこかで失われた、自分自身の肉体の記憶なのである。

そうした自分自身の中にある根源的なタマシイとでもいったものが、現在を生きる自分自身の存在に異議申立てをしているのである。そして、それがマボロシや幻覚として現れ出てきて、映し出されているのである。

実体のないカタチなき精神が、現実の世界に自らを現わすには、それしかないのである。いまの自分に記憶に無いものを、現実に見えるカタチにするには幻覚やマボロシ以外にないのである。

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2018-0825-0908