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しかしまた、こうしたことを示唆する事例はたくさんある。たとえば、交通事故で亡くなった人の肉体の一部を移植した人が、自分には何の覚えもない交通事故の夢ばかり見てしまう、といった事例である。 あるいは、事故で片腕を失くした人が、ありもしない片腕が、まるであるかのように神経が働いてしまう。動いていないのに、まるで動いているかのように、神経が何か勘違いして脳に信号を送り続ける、といった事例もまたそうである。 要は、すでに頭の中の記憶に無いものを肉体だけが覚えていて、それを頭の中へ送り続けているのである。肉体からタマシイが放れて、何かを求めてさ迷い出し乗り移ろうとしているのである。 |