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あるいは夢の中でワケもなくオバケが出て来たり、あるいは目覚めている昼間、暗がりの中にオバケの影を見たりするのも、そうである。 もちろん、これは錯覚と幻覚なのであるが、このような暗がりの中の何かのシルエットや、また、そこから感じられてくる気配といったものを、自分勝手に誤解し勘違いし、錯覚し、誇大妄想し、あるいはこれを歪めて見たりしていて、主観的にそう思い込んでいるのである。 しかし、そうは言っても、そう思い込むということ自体が、すでに自分自身といったものが、何かに引きずり込まれているのであって、そして導かれ、自分でも気づかないまま、それへと方向づけられているのである。 |