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2、再発見。

分裂した自意識が、自分で自分を覗き込んでいるのである。「自己」とは、変わらないもの、譲れないもの、自分が自分であり、自分であり続ける自覚された自意識なのである。

しかし、自分ではもはやどうにもならずに、自分で自分自身のタマシイの世界を覗き込んでいるのである。そうして現実から追放された、もう一人の別の自分を見ている。

それは自分とは別の、もう一人の他人のような異質な自己の発見であり、廃墟の眠りから目覚めたもう一人の自分自身なのである。それは忘れられ失われていた自己の再発見であり、あるいは変異なのである。あるいは、それは誤差であり、ズレであり、歪みなのである。

戻る。              続く。


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2018-0825-0908