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3、けはい。

現実を生きている自分とは異質な別世界を見ている。そうやって自分が変わろうとしている。または、変わらざるを得なくなっている。実に致し方なく、やむにやまれず、望みも願いもしないのに、そうせざるを得なくなっている。

まるでそれしかなく、自分の意志とは係わりなく、それが自分を脅かし追い立て強要して来るのである。夢や暗がりの中から、何か得体の知れない「気配い」といったものが、自分をいざない追い立て導き、そしてそれへと引きずり込んで行くのである。

しかしまた、そうだとすれば、それは元々自分の中にあった、自分でもどうにもならない先天的なもの、自分でも預かり知らない、自分自身の中のもう一つの別世界なのである。

戻る。              続く。


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2018-0825-0908