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3、失われた記憶。

だからまたそれが、何にでも見えてくるし、そしてまた自分自身の無意識の世界を忠実に反映してもいるのである。なぜなら、それはまさしく、自分自身の中の無意識の世界を見ているからである。

あるいは、他の言い方をすれば、自分自身の感情を包み、その根源となっている情緒の世界を映し出しているのである。ものかげや暗がり、あるいは夢や、感覚の誇大拡張された妄想の世界の中で、自分自身の失われた遠い昔の記憶を見ているのである。

整合性も秩序も順序も喪失した、バラバラで意味不明の、記憶の痕跡を見ているのである。だからまた、何の脈絡も筋道もなく、論理的な一貫性もなく、気まぐれと偶然だけが支配する、錯綜したカオスの世界でしかないのである。

戻る。              続く。


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2018-0908-0913