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2、意味。
このようにして私たちは、お互いが相手を理解し、それに適う言葉や仕草や行動をとっている。それはつまり、涙というのが――別に他の表情や仕草もそうなのであるが――、象徴であり、サインなのであり、言わば感情のスイッチになっているのである。

そうやってお互いがコミュニケーションしているのである。そしてこれが「涙」という生理の作用の意味なのである。涙自体はもともと感情とは別の生理の作用なのであるが、そうした肉体の表現が社会的な営みの、一つのわかりやすく目立ちもする印しとして機能しているのである。

そしてこれが私たちにとっての涙の意味なのである。しかしまた、そうしたことは、実は私たちのどんな表情にも、仕草や身体の動きやポーズにも、そのまま言えることなのである。

戻る。              続く。


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2018-0908-0913