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3、迷走する連鎖。

しかし、こうした感覚の一元的で機械的な感じ方といったものが、自分の中で他の感覚と結びつき絡み合ったとき、それはまったく別の意味を持ち始める。それは自分自身の身体内部の仕組みと構造が生み出したものなのである。

身体内部の全体としてのバランスが、それを求めたからである。そしてそれを反映したものなのである。どのような感覚、どのような作用といえども、身体の内部では単独で完結するということがないからである。

身体内部でのどんな小さな変化でも、それが変化である以上、その周りと、その周りの時間的な順序に影響を及ぼさざるを得ないのである。そして実は、このような絡み合った複合的で錯綜し迷走する連鎖といったものが、その固有のリズムとパターンとしての「情緒」といったものを作り出しているのである。

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2018-0913-0915