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6、接点。

このような意識が届くことのない、意識から独立した無意識の感覚器官や神経の生理や、原始的な条件反射の世界が、人間をして自分でも気づかないところで人間を支配して方向づけている。

「方向づけている」というのは、そのようにしか成らないように、あらかじめ条件付けられているということである。また、そうした肉体の自律した情緒の世界が、自分の精神と肉体、そして自己と現実の接点にあって、自分というのを現実の生きた存在にしているのである。

このようにして、すべてはここから始まり、そしてそこへと帰り、そして積み重ねられ、繋がり、伝えられて行く。すなわち、同じ一つのものを様々な歴史的瞬間と、異なる地理的・空間的現実から眺めているのである。

戻る。              続く。

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2018-0913-0915