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4、自分は誰か?

このようにして、どこかで自己と他者を区別する境界線が生み出されている。自己と他者の間で、互いに相手を排除し拒絶する、そうした自己の領域の範囲が生成されている。そしてまた、求め受け入れたり拒絶したりする、そうした基準としての自己と他者の間の境界線が形成されている。

そしてこの境界線を境いに、自己と他者が区分されていて、自分というのが自分に対して意識されている。他者と違う自分という現実が、自分をして、そうさせるのである。

しかし、ここで言う「自分」とは何か。
それは自己と他者の違いのことを言っているのであって、自分自身の中の固有な必然性と自律性のことを言っているのである。自分は自分であって、自分は自分に対して他人ではない、ということを言っているのである。

戻る。              続く。

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2018-0915-0923