index< 日誌 < s設定< 24c-49「記憶の世界」p8 |
私たちは、このような時間の流れの中で自分を見ていて、そしてこうしたことが自分自身の意味や理由といったものに結び付いている。そしてこれを「歴史」と言っているのである。 歴史が時間と異なるのは、歴史の中では自分が何のために、どこへ向かっているのかという傾向や理由といったものが、常に伴うという点である。少なくとも、それが常に意識されているということである。 そうした意味で、私たちが生きている意味といったものは、このような時間の流れとしての歴史と深く関係している。言い換えると、歴史とは、このような人間の存在の理由や意味を問うものであると言える。 |