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2、めざめ。

そしてこの必然性とは自分自身の理由のことであって、他人と区別される自己の精神の領域とその境界を意味している。そしてこのようにして、自分の中で自分というのが意識されているのである。

このようにして、自分の中で遺伝と適応の間を行ったり来たりしている。言い換えると、自己の現実と過去の記憶の世界の間を行ったり来たりして、さ迷い続けているのである。

幾数世代、ほぼ無限に近い遠い過去の世代の、そのほとんどが今は失われた潜在的な記憶の痕跡に過ぎなかったものが、現実の変化に従って自分を導いて行く決定的な資源として、再び現れ出てきているのである。自分が自分に目覚め、新たに発見し、自分が自分を作り替えて行く要素になろうとしているのである。

戻る。              続く。

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2018-0923-1002