index< 日誌 < ag儒教 ai原理< 24c-57自分にしかないものF 「人権の起源」p9 |
それは自己の所有権を認めさせるだけでなく、他人の所有権をも認める、というものなのである。自分と他人との間の境界線を明確にすると共に、他人に対してもそれを認め尊重しようとするのである。 少なくとも表面上だけでも、自分と他人が同じ対等で客観的な立場に立とうとするのである。この意味では、人身的な上下の関係を忌み嫌うし、実際に人身的な身体的・精神的拘束から逃れようともする。人身的な上下の人間関係自体が、個人の客観的で対等な立場に反するからである。 またそれは、個人の権利としての、自己の精神の領域を脅かすだけでなく、その表現としての自己の人格や人間性を否定し、その延長としての所有権を蔑ろにするものだからである。のみならず、それ自体が個人の人間としての尊厳を破壊するものだからである。 |