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祖先たちが生きて暮らし、そしてそれが積み重ねられて行って、それが街や道路となり、田畑となり、そしてまた自分自身を動かしている身体組織や、眼や耳や指先の感じ方の特性となって行ったのである。そうして自分の肉体の中で生きている、祖先の記憶の世界を見ているのである。 現在と過去の精神がどこかで交流し触れあい、入り混じり、行ったり来たりして乗り移り、取り憑き、交替し合っている。共鳴し、共感し、コダマし、共有しようとしている。それが迫ってきて、追いかけても来る。 そしてそれらが限りなく接近し、自分の中で融けて一体化してしまった。まったく困ったものだ。ヘキエキ・ウンザリ・ゲーゲーしまくっている。しかし、どうにもならない。実に気味が悪いし、気分的にも気持ちが悪い。それは、そうした生理的で直接的な直感の世界なのである。 |