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2、錯視。

何かいるはずで、居なければならず、そしてそれが自分にとって何かとっても大事な忘れ物のように思えてきてならないのである。だからどうしても、そうしたところに視線が行くし、気にもなるし、無意識の内に注意が向いてしまうのである。何か居るはずだと。

それは普段は気づかず、とても見えづらいものでもあって、というのは、それが非常に壊れやすく、はかなく弱々しい存在なのである。そうした意味でも気づきにくく、そして気づいてもならない存在なのである。だからそれが何かの陰としか見えて来ないし、またそれ自体が幻や何かの見間違いのように現れては消えて行くのである。

戻る。              続く。


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2018-1002-1022