index< 日誌 < l見えないもの < 24c-74精神が現れるところH 「デフォルト」p4 |
自分の情緒はいったい何を求め、何をしようとしているのか。そんなことは誰にも分からないのである。だからそれは自分の経験と記憶に基づいて知るしかなく、またそれを通して表現もされ、知られてもくるのである。 表情や仕草、行為といった意識的または無意識の身体の動きがそうなのである。それ以外に自分を知る方法などないのである。 一つは無意識の、自分の意識とは無関係な無目的で無方向の、意識を無視し意識とは切断されたところの、そしてまた、自分の意志に反してまで遂行される、無意識の条件反射の世界がそうなのである。 冷汗、鳥肌、寒気、震え、めまい、嘔吐、赤面、身体の硬直といったものがそうである。これらは、いずれも自分の意志ではどうにもならない世界なのである。 |