| index＜ 日誌 ＜ aa暗示 ＜ 24c-86「象徴の世界」p5 |
| 意図的なコミュニケーションというのが、いつしか条件反射的な無意識の行為へと、自分自身をいざない導いて行く。意図的行為が本能的行為へ、意識されたポーズが、反射的な無意識のポーズへと入れ替わっている。 そしてこの場合のサインのスイッチとして機能しているのが、何らかの印象の「目印し」であり、自身を何らかの行為へと誘う暗示と象徴の世界なのである。人間の表情やポーズだけを見ても、そうしたことは非常にたくさんある。むしろ、ポーズに表現される表情や仕草とは、このことなのである。 例えば、表情の「うなずく」というのは、 首をタテに振るという、肯定と承諾の身振りであるが、息とツバを呑み、アゴを引き、神経と全感覚を自分の真正面に向けている。そうして相手だけでなく、自分に対しても再度確かめているのである。 |