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それは何かしらの行為への考えをまとめると同時に、その身体的な準備をする直前の動作である。それは、身体の神経と筋肉と全感覚の、ある方向への集中と緊張なのである。 こうしたことが、無意識の内に人間の肉体を支配していて、その生き方と考え方と共に、また彼らが信じるものの方向と傾向を指定しているのである。彼らが信じるものと、その気質と気性、感情や情緒の方向を特徴づけているのである。 感情や情緒といったものは、実のところ、目に見えない自分の中の肉体の生理の作用のことなのである。そしてそれが身体内部で、あるいは身体表面、または身体の外の行為へと現れない限り、それは未だ情緒とは言えないのである。また、それが情緒として意識されることも、感じられることもないのである。 |