index< 日誌 < s設定 < 24c-94象徴の世界 「感覚」p6 |
見て触れて感じる現実の世界は、それは同時にまた、自分自身の中の感覚の世界なのである。そしてそれは無意識の、意識されることのない本能的で直感的な世界であると同時に、直接的で根源的な世界なのである。 それは、自分で自分の感覚の世界を見ているのであって、自分のすがたカタチというものを、自分自身の感覚の世界に見ているのである。そうやって、自分が誰かというのを、現実の世界に感じ取っているのである。 そしてこれが自分が生きている現実の世界なのであって、そうしてのみ、自分が自分であり得るのである。そしてまた、自分が自分であり続けることが出来るのである。自分が自分の中で、自分と感覚とに分裂している。 |