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2、失われたもの。

相手にとっても、自分にとっても元々なかったもの、あるいは気づかなかったもの、失われていたものが映し出されているのである。そして、それ自体がまるで一つの生き物のように漂い、さ迷い続けているのである。

タマシイなのかも知れない。もともと自分というのが、そのように出来ているのである。そうなるしかないように。あらかじめ自分でも気づかないところで、自分とは別のところで、自分の中にあらかじめそのように組み込まれていて、設定されていたのである。

そうするしかないように。ただそれだけが自分の唯一の本当の姿であるかのように。自分が自分であろうとする限り、そのようになるしかなく、また、そのように導かれて行くのである。まるでそれしかなく、あらかじめそれ以外の道がすべて閉ざされていたかのようにである。

戻る。             続く。


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2018-1022-1027