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4、気分。

情緒が求めるのは、情緒自身の感覚と生理の世界である。情緒自体になんら目的も意図もなく、そんなもの初めからあり得ず、およそ情緒が求めるものに対象など存在しないのである。

それは情緒自身の閉じて孤立したシステムの、自律した世界なのである。だからその表出もまた、気まぐれで偶然であって、何ら確かな決まりというのがない、というよりも、「決まり」などがあり得ない世界なのである。

なぜそうなるのか、そしていったい何を求めているのか、自分でも分からないのであるから、このような気分や気持ちといったものに、相手や対象といったものが存在せず、あるのはただ、抑揚する気分の移り気な世界だけなのである。

戻る。             続く。


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2018-1022-1027