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4、おびえ。

すなわち、どうにもならず、どうしようもなく沈み込んで、そしてそれをも諦(あきら)め、望みを失くした状態である。つまり、情緒というのが解体して消えて行って、そのカケラの痕跡だけが意味不明のままで残されている、そうした姿である。

これは自分の中の苦悩や「おびえ」といったものが、それすらも放棄して停止した状態。自分の中でどうしようもなく自分を見失った状態であって、そしてそれが、そのまま現実世界に対する見え方、感じ方に現れているのである。

というよりも、現実そのものを否定していて、そしてまた、自分に対しても否定している状態である。だからそれは、この世界全体に対する否定であると共に、「あちらの世界」への出入口になっているのである。

戻る。             続く。


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2018-1029-1010