index< 日誌生理的情緒< 24d-30「情緒のリズム」p6


3、気質と気性。

偶然だけが支配する何の秩序も合理性も必然性も存在しないところに、目的や理由といったものも存在し得ず、そうした世界は時間という「考え方」の存在しない世界である。従ってまた、自らの歴史というものを持たない、そうした世界である。

そして、そうした時間という歴史を作り出す、最も基本的な条件になっているのが、主体としての自らの意識の自覚である。つまり、他者と異なる者としての、他者と区別される自律した自己の原理である。

そしてこの固有の営みといったものが、情緒のリズムとサイクルのことなのである。言い換えると、その民族や国民の固有で特徴的な気質や気性のことなのである。そして自己の同一性、およびその原理や規範といったものは、まさしくこの情緒のリズムから来ているのである。

戻る。             続く。


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2019-0624-0725