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2、指向性。

そうである以上、これら歴史上の表面的な習俗や社会のシステムを越えて、より根源的な民族の気質や気性の特質といった点で、その共通性が時代を越えて強く感じられるのである。

それは民族というのが形成されてきた、歴史的な経緯というのが関係しているのかも知れないが、ただ今となっても分かるのは、地理的文化的条件といったものが、否応なく民族をしてそうした方向へと導くということである。

そしてまた、民族や国民自身が、そうした方向へと自分自身を方向づける、そうした内的傾向の持ち主だということである。自分自身の内にそうした指向性なしには、民族として、時代を越えて存続し得なかったでろうということである。

戻る。             続く。


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2019-0624-0725