index< 日誌 < 生理的情緒< 24d-31「続、情緒のリズム」p3 |
そうである以上、これら歴史上の表面的な習俗や社会のシステムを越えて、より根源的な民族の気質や気性の特質といった点で、その共通性が時代を越えて強く感じられるのである。 それは民族というのが形成されてきた、歴史的な経緯というのが関係しているのかも知れないが、ただ今となっても分かるのは、地理的文化的条件といったものが、否応なく民族をしてそうした方向へと導くということである。 そしてまた、民族や国民自身が、そうした方向へと自分自身を方向づける、そうした内的傾向の持ち主だということである。自分自身の内にそうした指向性なしには、民族として、時代を越えて存続し得なかったでろうということである。 |