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それはあくまでも背景からの延長なのであって、その背景の中でしかあり得ず、また、その背景と一体になっているもののことなのである。それは背景の一部分に過ぎず、ただそれが見る者の都合や求めに応じて、その場その時の都合に合わせて、そのように見せているのに過ぎないのである。 それは、背景や環境の条件と一体のものであって、その中でしかあり得ず、存在も出来ないような現象なのであって、そしてこの背景を離れたところに、いかなる実体も存在しないのである。 それは背景の中から生み出され、そして形成されてきたものなのである。そうした意味で、それは背景そのものなのである。そしてこれが自己の同一性なのである。自分が自分であることの唯一の根拠となっているのである。そうして自分の理由と意味を獲得しているのである。 |