index< 日誌 < z自意識< 24d-39自分はだれか 「歴史」p4 |
そしてこれが公の望まれる秩序となり、規範となり、そして正義と成る。そしてそれは誰もが望み求めたことなのである。このようにしてこの社会全体の物言わぬ暗黙の了解や無言の合意、その空気や雰囲気といたものが形成されるのである。 そして、そうでない者は不要な存在として排除される。そしてまた、この排除するという行為自体が、このシステムを生きる者にとっての、自己の正当性の証明になっているのである。自分の優位な立場とその地位を周りに認めさせるための場面となっている。 従ってまた、それは、このようなシステムとしての文明が存在する限り、必要不可欠の存続のための条件となっているのである。むしろ、文明という人間のシステム自体が、このような排除の原理の上に成り立っているのである。 |