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3、疎外される者。

しかし、ここで付け加えるべきことは、人間の歴史というのは、実際にはこのような疎外され、迫害され、差別され続けている人々によって創り出されて来たということである。

なぜか? それは、このような疎外されて人々だけが、現実というのを外の世界から客観的に見ることが出来たからである。それに気づくことが出来たし、また、それが何かというのを理解することも出来たからである。

実際その通りで、欧米ではユダヤ人がそうであった。日本においても、ユダヤ人はいないけれども、それと似た状況にある人間が歴史を作ってきたのではないだろうか。あるいは、そうせざるを得ず、またそうしてのみ自らの種の存続を可能にしてきたのではないだろうか。

戻る。             続く。


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2019-0831-0909