index< 日誌 < z自意識< 24d-40自分はだれか 「そとのひと」p5 |
しかしそれでは、あまりにも周りと違っている当の本人は、自分のことをどう思っているのだろうか? 実は、何も思っていない。思いようがないのである。なぜそうなるのか、当の本人自身が、自分のことを誰よりもよく分からないのである。 だから、何を思い、何を考えたら良いのか分からずに、どうにもならず、どうしようもなく、だからその反応がとても鈍く、テンポが遅く、他人がそれを見るとまるで無表情に見えてしまうのである。これがまた気味が悪いのである。 しかし実は、そうした自分に誰よりも深く思い悩んでいるのは、当の本人なのである。自分でも、自分がなぜそうなるのか分からないのである。それは自分自身のことでありながら自分でも預かり知らず、思い通りにならない、どうにもならないことなのである。 |