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いま生きている自分自身の肉体のカタチと、その営みや行動パターンといったものは、数千数万年に及ぶ祖先の歴史的な営みの結果なのである。そしてこれを可能にしたのが、自分が生きている空間的現実の条件なのである。 従ってまた、私たちがいま生きていて、何かを見て感じるというのは、それ自体が種としての自己の歴史の結果を見ているのである。種の歴史を時間的に辿って行ったところの、自分自身の本能や衝動の世界を見ているのである。 あるいは他の言い方をすれば、自分自身の精神とタマシイの世界を見ているのである。タマシイというのは、どちらかというと歴史的な潜在意識の世界ではあるが、しかしこの潜在意識自体は、自分自身の肉体の生理や神経の反射作用の特性として、祖先から受け継がれてきたものなのである。 |