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自律的な必然性とは、「そのようにしか成れない」ということなのである。つまりこれが自分なのであり、自分が自分であり続けるという意味なのである。もちろん表面的には様々に変化し続けるけれども、その根源的な原理や指向するところは、常に同一であり続けるのである。 つまり最初に述べた指紋や声紋がそうである。自分が自分である限り、それは変えようがないのである。この変えることの出来ない自己の肉体でもって、自分を生きているのである。 あるいはまた、その延長としての自国の領土や民族の文化といったものが形成されて来たのである。それは民族の精神とその歴史が創り上げた、民族の「肉体」そのものなのである。 |