index< 日誌 < au錯覚< 24d-58生成される観念 「障害」p5 |
原因とその対象が分かっているならば、自分が何をすべきか、成し得るか、それがどうなるかといったことが、おおよそ分かってくる。だからまた、このような心情の結果として高揚か抑鬱しかないのである。 しかしまた、その怯(おび)えや慄(おのの)きの原因や対象が、未だ不明で自分でも分からず、どうしたら良いのか分からない場合、それも不意の緊急を要する、そうした場合なのである。あるいは驚き、ためらい、困惑するといった場合もそうである。 未知の不意で緊急を要するにもかかわらず、それが何か分からず、どうしてよいのか、何が起こっているのかも分からない場合。要するに恐れ以前の、それとは別の、それ以外の感情なのである。 |