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2、困惑。

原因とその対象が分かっているならば、自分が何をすべきか、成し得るか、それがどうなるかといったことが、おおよそ分かってくる。だからまた、このような心情の結果として高揚か抑鬱しかないのである。

しかしまた、その怯(おび)えや慄(おのの)きの原因や対象が、未だ不明で自分でも分からず、どうしたら良いのか分からない場合、それも不意の緊急を要する、そうした場合なのである。あるいは驚き、ためらい、困惑するといった場合もそうである。

未知の不意で緊急を要するにもかかわらず、それが何か分からず、どうしてよいのか、何が起こっているのかも分からない場合。要するに恐れ以前の、それとは別の、それ以外の感情なのである。

戻る。             続く。


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2019-1022-1104