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2、プライバシー。

身体的特徴がそうであるし、性別や出自と出身地についてもそうなのである。それは自分が望んだのではなく、他人から与えられたものなのである。しかしまた、それがために自分が自分に深刻に悩むといったことが起こる。

そしてそれが、嫌でも自分を意識する原因ともなっている。自分の中で自分が分裂し、他人と違う自分を強く意識させられるのである。このようにして自分の中で自律した個人としてのプライバシーが自覚される。

自分は自分で他人の替わりに成れないことが意識される。自分と他人との境界線が引かれ、自分だけの自己の精神の領域が知られてくる。

戻る。             続く。


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2019-1104-1121