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2、必然性。

個体という小さく瞬間的なレベルで考えると、その内部で蓄積された繰り返しの馴れといったものが、その様々な馴れ同士の間で順序と序列の関連づけが行われる。個体の中で全体としてバランスされるのである。

しかし、古くからの不変のものとして固定された生理の作用が、自分の意志ではどうにもならない反射の作用として、自分自身を拘束し支配し続けている。そして、これが自律神経の営みとして定着した無条件反射の世界なのである。

そしてこのような自分自身の内部での作用と反作用、あるいはまた、それら同士の間の乱反射する連鎖とといったものが、自分の中で自律的な存在の必然性を生み出しているのである。

自分の中で、自分が自分自身との係わり方を創り出している。そうした意味で自分とは、やはり自分にとって他人なのである。

戻る。             続く。


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2019-1121-1129