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2、自律神経。

これを遺伝というのであるが、しかしこれよりもっと永続的で、むしろ絶対的とでもいうような強力な規制力があると思えてくる。「本能」とでもいったものが、それである。あるいは遺伝以前の肉体自身の生理の作用がそうなのである。

これは遺伝に見るような、ある「種」だけに言えることではなくて、むしろ種をまたいだ、より本質的で根源的な強制力といったものなのである。これがすなわち、肉体の不随意運動であって、自律神経の営みといったものなのである。

憂いや恐ろしさ、おののき、脅威の危機などの、不意で突然の情緒の変化の場合に、身体が震えたり、硬直したり、めまいがしたり、冷や汗、鳥肌が立ったりするのもそうである。ヒステリーや宗教的トランスもそうである。

戻る。             続く。


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2019-1129-1209