index< 日誌 < j生理的情緒 < 24d-86未知の感覚 「本能」p4 |
ぞくぞくと背筋に悪寒が走ったり、手足や内臓の末梢神経が震えたり、痙攣したりするのもそうである。そうしたことはたいていの場合、じぶんの意志ではどうにもならず、自分の意志とは別の肉体の強制力なのである。 こうした肉体の反応といったものは、自分ではどうにもならないのである。そしてこうしたことを私たちは「直感」もしくは「本能」と言っているのである。 こうしたことは、遺伝や適応よりもっと永い歴史的な積み重ねが、いやおうなく人間に植え付けた何かのサインなのである。暗示や符号、あるいは失われた遠い昔の何らかの記憶の痕跡なのである。自分の影のようなものなのである。 くり返し ⇒ 馴れ ⇒ 適応 ⇒ 遺伝 ⇒ 本能、というように条件反射がいつしか自律した無条件反射になっている。そしてこれが自分の中で、なくてはならない自己の必然性になっているのである。 |