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2、自分たち。

自分は「自分たち」でないと気が済まないのである。そしてこの自分たちとは、要するに日本人のことなのである。自分とは日本人のことであって、そしてこれを離れたところに自分というのが存在せず、個人としても自律することが無いのである。

だからまた、外人とは「外の人」であって、外ではなくて内なる人間が日本人であり、そしてこれが自分たちにとっての人間なのである。存在するのは、「自分たち」という日本人だけであり、個人としての自分というのが存在しないのである。

そして、それが意識されることも自覚されることもない、そうした世界なのである。だれもがそうであり、そうやって生きて来たし、そうであり続けたし、そしてこれからもそうであり続けようとするのである。

戻る。             続く。


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2019-1129-1209